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イッパイアッテナと22匹の猫

​「小さな嘘」から出会った22匹の猫の話です

場所や人の特定を防ぐ為、フェイク入れています

出会い
​「山の中のある場所で、
週末だけしかご飯をもらえていなくて
ガリガリの酷い状態の子達が15匹ほどいる」
「団体さんがTNRすると言っていたのに4ヶ月以上経つがまだ調査もされていない」
ので出来れば手伝って欲しいと、
ある方から相談を受けました。


ご飯を食べれていないと聞いて、
餌と水を持って現地に向かいました。

初めに出会ったのは
顔に刀傷のような柄の子でした。

人を怖がり逃げますが、餌には興味があり
こちらを警戒しながらカリカリを頬張る
食いしん坊なこの子を​姪っ子が
「イッパイアッテナ」だね!
と言ったのでアッテナと呼ぶことにしました

数回通った時、
その場所の所有者さんに会えたのでお話を聞いたところ、
数ヶ月前にこのコミニュティ内の子猫を捕獲し
​その後、他の子達のTNRをすると言ったきりその団体の方は来ていないとの事
​相談の結果、TNRをお手伝いすることになりました。

聞いていた話とは違っていて
毎日朝晩ご飯をもらえていました。

ただここで繁殖し、育たず亡くなる子や
数年で亡くなる子(病気や事故で)もいるのは事実です。
​そしてお家の子達に比べていい環境かと言われると違います。

始まりは、ふらっと来た1匹の猫にご飯をあげた事
そして現在成猫が20数匹ほどに増えています
多い時はそれ以上だったのかもしれません


私の住む周辺地域では
基本的には「外猫へ餌をあげる際、不妊去勢手術も一緒に行ってください」
と決まっている所が多いようですが
それが認知されているかは
​現状見るとないように思います。




果たしてそれが問題の根本解決になるでしょうか?

結果論だけ言ってしまえば原因の大きな要因になりますが
増えてしまった後
​そこだけ伝えても解決されず、
単純に餌を与えなければ
不幸な猫が増えないには結びつかないと思います

これはあくまで私個人の考えなので、
これを強要するものではありませんが

餌やり=悪 ではなく
​正しい知識を知ってもらうことがまず一番大切な事だと思います。

猫のことを好きになってほしいとは思いません。
元々苦手な方や興味がない方にも
少しだけ知識として留めていただけると
結果が大きく変わっていくのでははいかと思います。


とは言え、環境や猫の状況によって対応は様々になってくるので
判断材料の一つとして見てください。



今回のようなケースは稀で、車の通りがほぼなく
周辺は山に囲まれ人が入れない薮も多く
猫達の行動範囲が広範囲ですが
ご飯の時間になるとバラバラと集まってくるので
調査に時間をかければ
比較的把握しやすかったのではと思います。
(簡単と言っても頭数も多いので調査に1ヶ月以上かかりほぼ毎日の様に通っていました)

住宅街や車の通りが多い場合
​捕獲や調査も気をつけないと
年齢が若い子や人に慣れていない子は
​驚いて車道に飛び出してしまう可能性がありますので注意が必要です

※ここの地域だけかもしれませんが私が出会った団体さんに基づく話です。

​全ての団体さんに当てはまる訳ではありません。

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